保護者と扶養義務者の違い

Q:医療保護入院の場合の「保護者」と「扶養義務者」はどう違うのですか?
医療保護入院の場合に、充分な同意能力を持たない患者のかわりに入院に同意し入院治療契約を交わすのはたいていは患者の家族ということになりますが、精神保健福祉法では「本当の医療保護入院(33条1項)」、つまり期限に制限のない医療保護入院に同意できるのは保護者ということになっています。「保護者」は、以下のような場合には、特に家庭裁判所による選任手続をへなくても自動的に決まっています。

 
(1)結婚して配偶者がいる場合は、配偶者が自動的に保護者になる。
(2)未成年の場合は、両親が連名で保護者になる。
(3)身内が1人を除いて全然いない場合は、その1人が保護者になる。

 
しかし、そうでない場合は、例えば成年で未婚の場合などですが、一応家族(扶養義務者)の中から誰が「保護者」となるかを決めて、家庭裁判所が正式に選任することになります。
では、医療保護入院を使うのが初めての場合で、まだ選任された保護者がいない場合の入院はどうするのか?というと、それが「保護義務者の同意による入院(2項)」ということです。ただし、この場合は期限があって、4週間以内に選任手続を済ませて、保護者を決め、保護者の同意による「本当の医療保護入院(1項)」に切り替えないといけないことになっています。もし、4週間以内に切り替えられないと、自動的に「扶養義務者の同意による入院」は終わり、強制力のある入院はできなくなり、退院させるか、本人の同意による任意入院に切り替えなくてはならなくなります。

 

 

→保護者選任手続きが間に合わない

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