精神科病棟にて、患者を隔離する際に気を付けること

Q:患者を隔離するときに特別に気を付けることはありますか?

いくつかあります。

まず患者にその理由と隔離される事実を告知することです。これは指示をする医師が告知することになるでしょうし、その医師が隔離の指示と同時に告知の事実もカルテに記載することになるでしょう。

次に、患者を隔離する場合、安全面に気を付けることです。

隔離されるほどの病状ということは、少なくともかなり不安定な精神状態であるはずなので、危険物などを持ち込ませないように細心の注意を払うべきです。

また、隔離してからも何らかの危険行為がないかどうか、そのような気持ちを起こしていないかどうかなどを、頻回に見ていく必要があります。

過去の判例で、患者を隔離するときに看護師が安全確認を怠り、ライターを持ち込ませてしまったために、隔離室内で火災があって患者が火傷を負った事件がありました。裁判の結果看護師の責任が認められています。

あとは、あたりまえのことですが、1つの隔離室に収容できるのは1人の患者ですので、それをしっかり守ることです。

→部屋の施錠