社会資源を有効活用していく

 体調を崩して精神科を受診し、精神病を指摘された場合、医師の助言に従って治療を進めていくことが、もっとも賢い選択と言えるでしょう。もちろん病名を指摘された際、認めたくないという否認の気持ちが出てくることは当然の反応と言えます。しかし、医師の助言を聞かずに自分自身で治療を進めるということは無謀以外の何物でもありません。医師と相談のうえ、納得のいく治療を受けていくことが回復の近道であると断言させていただきます。

 そのうえで、我が国日本は、精神障害の回復に向けた様々な制度、取り組みが整備されており、これらを有効に利用していくことで、金銭的な負担を軽減したり、豊かな日常生活を送ることができるようになっています。そういった制度やサービスを『社会資源』といい、『社会資源』を賢く使うことをお勧めします。

医療費を助成する制度

 我が国日本では精神科の治療をすすめるなかで、医療費を助成する制度が整備されています。精神科の通院に使える制度として自立支援医療制度があります。自立支援医療制度については、別項にて細かく説明させていただきます。

 入院にかかる費用についても、精神科に限った制度ではありませんが、高額療養費制度があり、実際にかかった本来の医療費の支払いを一部の支払いで済ませる制度が整備されています。高額療養費制度についても別項で説明させていただきます。

生活費を支援する制度

 精神科の病気にかかった場合、治療に際して、治療を優先するために仕事が今までどおりにできなくなったりと、労働することに制限がかかる場合はあります。その場合、生活費を支援する制度を利用し、治療を優先することを検討してください。

 働いている際に疾病にかかってしまった場合は傷病手当金という健康保険の制度があります。疾病にかかる期間が長く、傷病手当金の受給期間が終わってしまいそうな場合は、障害年金の申請も検討するようになります。障害年金についても別項で説明させていただきます。

 また、我が国日本には生活保護という制度があります。治療を進めるなかで生活保護を受給して、治療を優先するケースも多々あります。

生活の営みを支援する制度

 生活の営みを支援する、というくくりでまとめさせていただきましたが、いわゆる生活の質を上げるようなサービスや制度になります。精神保健福祉手帳や障害者福祉サービスといった制度がこれにあたり、日々の生活を豊かにすることを手助けしてくれるサービス、制度になります。