書面による告知の意味

Q:拘束されるような患者に「書面による告知」をしても無意味な気がしますが・・・。

A:もっともです。しかし法律上は書面による告知をするように、となっていますのでするべきでしょう。

いずれにしろ、「告知」は、患者が訳も分からないままに行動制限をされることを防ぐものですので、一応、「あなたはこれこれこういう理由で行動制限されるんですよ」といったことを伝えなくてはならない、ということです。

まとめ

書面による告知は、法律上必要な手続きであり、患者の権利と尊厳を守るための重要な手段でもあります。

それは単なる手続きではなく、患者が自身の状況を理解し、自分自身に何が起こっているのかを知る権利を保障するものです。

確かに、一部の患者は拘束やその理由を十分に理解できないかもしれません。しかし、それでも医療チームは告知を行うことで、患者とその家族に対する透明性と公正性を維持することが求められます。

また、書面による告知は、法的な文書としての役割も果たします。それは、行われた行為が法的に適切であったことを証明するための記録となり、後々の問題や誤解を防ぐ役割も果たします。

したがって、書面による告知は無意味ではなく、患者の権利を尊重し、医療行為の透明性と公正性を維持するための重要な手続きであるといえます。

→身体拘束に含まれる?